誰しも二足のわらじを履けるわけではない
「何をやらせても凄い人」というのは、一定数存在する。
「マルチタレント」という言葉があるように、昨今、歌手をしながら作詞も編曲も可能な人、アーティストでありながら俳優業も並行している人など、様々な才能を開花させている人が多く見られる。また、クリエイターに関しても、イラストレーターでありながら、漫画やシナリオまで書けてしまう人だって居る。
だが普通なら、それを目指そうとしたところで不可能だ。何故か。
それは、少しオカルトチックな言い方になるが、「産まれながら持っている才能」が存在するからだ。彼らは、自身の能力を見出すことに長け、さらにそれらを数多く持ち、伸ばすことの出来る人種だということだ。
上を目指したいのなら、まず「自分の秀でた才能」を見つけるところから始めないとならない。そのためには色々なことに手を出さなければならない。
私はこれが一番高いハードルだと思っている。
あくまで私の経験上であるが、複数のことを並行させるのは非常に難しい。というか、私は苦手だ。もちろん得意ならばそれでいいが、苦手ならば「一つのことを集中してこなす」ほうがよほど効率がいいと感じた。
全員が全員とまではいかないだろうが、普通ならきっと、「何から何まで手を出してみたいが、同時にはこなせない」ジレンマに苛まれるだろう。
私の考えは保守的ではあるが、それが一番身の丈に合っていた。