東雲柚瑠(しののめゆずる)日記

数分で読める、軽いコラム。

悪意のない「悪」

「お人好し過ぎる」人間は、この世で一番厄介だと思う。なぜならば、彼らの行動には「悪意」が全く無いからだ。

あなたの周りには、いつも誰かを手伝っている人は居ないだろうか?それが最たる例だ。たしかに協力的なのはありがたいし、そういう人は誰からも「良い人」と言われるし、頼れる存在になりえる。しかし裏を返せば「都合の良い人」であるし、他人に性格を悪用されてしまう可能性もある。本人がそのことを分かっているならば、大丈夫かもしれないが、完全な百パーセント「厚意」だけの行動ならば、それは問題だ。本人が良かれと思ってしたことでも、他人からすればありがた迷惑だった、というケースは意外と多いからだ。「お人好し過ぎる」人はそのことに気付かない。いや、「気付けない」のだ。指摘してもせいぜい「あの人は何故注意をしてきたのだろう?」と思うぐらいだ。時として、善意が悪意に変わってしまうことなんて、いくらでもある。

以上は極論かもしれないが、もしかしたら自分にも思い当たる節がないか、考えてみるのも悪くないはずだ。

 

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